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富有柿

富有の原産地は、現在の岐阜県本巣郡巣南町居倉といわれています。1857（安政4年）に小倉初衛が初めて栽培した柿がすばらしく、その土地名にちなんで居倉御所と呼ばれていたが、同じ村落の福島才治が自家の柿に接ぎ木して見事な柿を実らせた。福島さんは当時、盛んに開かれていた品評会で、新品種出品し、「福寿」「富有」でネーミングを迷った末、古典『礼設』中にある「富有四海之内」の言葉を採用して「富有」と命名た。
出品した1898年（明治31年）の柿品評会では一等賞を受け、現在では甘柿全体の約11万ｔのうち、うち富有柿は60％を占めるに至っている。
南は九州から北は新潟県まで広い地域にわたって「甘柿の王様」に君臨しています。


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柿の基礎知識↓

柿
カキノキ科 カキノキ属
Japanese Persimmon kaki(英) kaki(仏) Kapipflaume(独) cachi(伊)
旬 7月～9月

柿いろいろ
富有柿｜刀根早生｜次郎　柿｜平核無柿｜西村早生 柿｜愛秋豊　柿｜筆柿｜太秋　柿｜愛宕柿｜新秋　柿｜甲州百目　柿｜市田柿｜四ツ溝 柿｜横野 柿｜西条柿｜花御所 柿｜紅柿

栄養価
ビタミンC、Ｋ、Ｂ１、Ｂ２、カロチン、タンニン、カルシウム


効能
動脈硬化、高血圧症、風邪予防、肝機能・腎機能強化、滋養強壮、美肌効果、ニキビ予防、シミ・ソバカス予防


豆知識
柿は日本原産の果物といわれ、16世紀頃にポルトガル人によってヨーロッパに渡り、その後アメリカ大陸に広まっていきました。
　今では、「ＫＡＫＩ」は世界中の人に愛され、学名も「ディオスピロス・カキ（Diospyros Kaki）」、「ＫＡＫＩ」の名で世界中に通用します。
「柿が赤くなると、医者が青くなる」といわれるくらい、柿は栄養価が高く、ほかの果物には少ないビタミンAが豊富でビタミンCもみかんの2倍も多い。ミネラルや糖質も多く、唾液の分泌を盛んにし、痰をきり、咳を和らげる効果がある。

柿は甘く渋味があることが特徴的ですが、渋味はタンニンで、赤ワインに入っている成分です。タンニンは熟すほど水に溶けにくく、舌に感じなくなるので、甘みを強く感じるようになります。完熟するとしぶみはなくなります。

干し柿はタンニンを日光にあて酸化を進めることで、しぶみをとる、昔の人の知恵でできたものです。柿には二日酔いを治す効用がありますが、これは柿のしぶみの成分にアルコールの分解を促進する作用があるためです。

柿のへたには実以上に豊富なビタミンCが含まれています。ルチン、ケルセチン、タンニンも含まれ、柿の葉茶には、利尿作用や高血圧を改善する効果があります。柿を食べすぎるとお腹を冷やします。注意しましょう。


見分け方
柿の種類により見分け方は異なるため一般論ですが赤いもの、大きいものはおいしいといわれています。
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